昔はキャリアが「王様」だったんです。キャリアにとって消費者はお客さんではなくて「加入者」なんです。「加入台数」や「新規加入比率」といった表現から分かるように、お客様という意識があまり強くない。  端末メーカーも、下請けという意識が強かった。端末メーカーのブランドを前面に押し出すよりは、「SH」「P」「T」といった具合にアルファベットに落とし込んでしまう。  でもSIMカードが出てきたということで、大きな変化が訪れています。キャリアが一番上で、次にメーカー、一番下がユーザーという構造を逆転させることができるんです。お客さんが端末を決めて、さらにネットワークを選ぶという。ネットワークは最後に選択できるようになります。だから消費者が王様という自然な状態に戻るわけです。